協会便り    2017年2月号

          本物から学ぶ

 

 少し先の話になるが、本協会主催で「レオン・クーデラックギターコンサート」をみよし市の「サンアート」の会場で4月23日に予定している。彼の来名は、4度目である。これまでは常に名古屋の会場で行ってきた。今回、彼の「世界のTOYOTA市に行ってみたい」というたっての願いで、豊田市に近接するみよし市のサンアートで行うことにした。彼は、チェコ出身で、現在はタイを拠点にして世界各地で演奏活動をしている。

「Asia International Guitar Festival and Competition」の音楽監督を務め、自身のCDも多数リリースしている。彼は私が本物と認めるギタリストの一人で、世界的にも現在最も注目されているギタリストである。この機会に、時間と都合のつく人は是非聴きにきて欲しいと思っている。

 

 話は遡る。まだ若かった頃、私のギターの先生は自分が本物だと信じるギタリストが名古屋にやって来ると、万障繰り合わせ聴きに連れて行ってくれた。それが可能であれば楽屋まで連れて行き、本人と引き合わせてくれたりもした。演奏会終了後は、食事会で私の演奏も聴いてくれるようJ.ブリーム、J.トーマス、C.パークニング各氏に頼んで貰えた。そして彼らのアドバイスに勇気づけられたものだ。

コンサートで世界の名演奏家の生演奏を間近で聴くことが出来た

ことは、何物にも代えがたい大きな財産として私の中に今もしっかりと息づいている。自分が演奏している瞬間・瞬間の脳裏には、あの時の身震いするほどの本物の音色が、奏でる演奏が通奏低音のように響き続ける。私の演奏をいざない、寄り添い続けるこの現象を思う時、私には感謝以外の言葉が見つからない。

 

 今は、YouTubeなどで誰にでも、何処にいても手軽に世界中の演奏家の演奏が聴ける便利な世の中になった。しかし、そこから流れてくる演奏は、媒体を通して聴こえてくるものだから本物とは程遠い音色の演奏になる事は否めない。本物に出合う為にはやはり、生演奏に出来るだけ近い音源を求める努力をするとか、チケットを買って手間でも会場まで足を運ぶとか、積極的な「努力」が必要だ。「日本ユニバーサルギター協会」を設立して以来、この協会を通して現在世界で活躍しているギタリストと会員との交流ができればという思いをずっと温めてきた。

レオン・クーデラックとはイタリアでの音楽活動を通して知り合い、互いの信頼関係の中で今も継続的に繋がっている。

本物のギタリストと思う彼の演奏を是非とも皆さんに聴いていただきたい思いで、彼が東京に来る日に照準を合わせ4月23日の日曜日に豊田まで足を運んでもらうことにした。このコンサートが、本物に学ぶ良い機会となる事を確信している。

                     2017.02.01

                        吉本光男

 *コンサート詳細は後日掲載します。